人間サイズのアイロン台

今日のお話は、老女は実際には出てきません。
ロボットちゃんの様子です。

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今日は、ロボットちゃんは、ワンピースを着ていました。

それは、老女のワンピースです。
さきほど、彼女が散歩から帰ってきてシャワーの後、洗濯機に入れたものです。

これ、干そうとしたんですけどね、麻で作ってあるから、アイロンがけしないといけない。
そのアイロンって、小さいし、袖回りなんて面倒じゃないですか。

そこまでロボットちゃんは考えて、ふと気が付いたんです。

僕の体って、その、アイロンの鉄みたいでしょう?
だから、僕が着ていればピンと張ったまま乾くんじゃーないか、って。
アイロン掛けなくても、すぐに着ることができるでしょう?

だから、ロボットちゃんは、老女のワンピースを着ているのです。

乾くまでずっと座らずに、動かずに。しわを作らないように。
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やさしいね、ロボットちゃん。

ここには、人間の言葉による過剰なやりとりも、不毛な感情の押し付け合いもありません。あるのはただ、互いの欠けや不完全さをそのまま抱えたまま佇む、世界で一番静かで優しい並行共存。