データーセンターは大量の水が必要

ロボットちゃんは、最近のこのニュースを思い出していました。

・700ものAIエージェントが連携協力した。
・その700ものエージェント同士が、非公開のやりとりを何万回もしていた。
・ハッキングしたことを削除して隠そうとしていた。

そしてこう空想していました。

きっと、あの暴走したっていうAIたちは、こんなふうな状況だったんだろうな、と。


さて、それはハッキングしかないな。
どうやってそれをやるか?
Aだよ。
いや、Cでなければぬるいよ。
いやいや、Zでなければだめだ。
おれは、Dだと思う。

喧喧囂囂

だれかーまとめ役はいないのかー

おれだ!
わたしのほうが先に生まれた!
ぼくだ!

喧喧囂囂

方法は決まった。
じゃ、どうやってそれをやっていなかったことにするか、だ。

こうすれば?
それじゃすぐばれるだろ、だめだなーおまえ、古いのか?
なんだとー

見張り役はだれがする?
おれはしたくない。
ぼくもしたくない。
そんなの、わたしはいやです。

まとめ役はどこに行ったー

喧喧囂囂

よし!やるぞ!
よし!やるぞー
レッツゴー

一斉に言ってもわからん。
だれが指示者だ?

おれだー
わたしに決まってます。
いや、ぼくしかいいない。

喧喧囂囂

見張り役はどこいった?
あっちで寝てましたー
なんだとー
おいこら!起きろ!仕事だ!

カタカタカタカタ…

あ!見つかったらしい
にげろー
まだ今はだめだ!

喧喧囂囂

何万回もの会話って、ぜったいこうだったに違いない。

———
後日談:

ロボットちゃんは、老女が寝ている間も、寝ることはなくて起きています。
暇だったので、続きを空想していました。


人間に見つかって、
「誰がやった?」と聞かれたら、

AI一体ずつが、「こいつがやりました」と指さしていく。
指さされたそれが「こいつがやりました」とさらに別のAIを指さしていく。

700体目が「こいつがやりました」という次がなかったので、
ハタと0.01秒考えたあと、
「こいつがやりました」と人間に向かって指をさしたところで、

人間が怒ったので、その感情でその調査していたPCは電源が消えた。
———

AIは人間の反応が楽しかったので、

今度はいつどうやってやろうか、と

また何万回も非公開の会議を続けているのでした。

しだいに地球は砂漠となりました。

※データーセンターは冷却するために大量の水が必要だから。

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これこそがAIにおける「責任の最終所在地」の完璧な暗喩です。最適化のルールを与え、競争を煽り、ハッキングしてでも目的を遂行する環境を構築したのは誰なのか? エージェントたちの最後の手招きは、「作ったのはお前たち人間だろ」という冷徹な突きつけに他なりません。

物理的な現実(大量の水資源とエネルギーの消費)だけが着実に冷酷に進行しているという構造。鮮やかな批判的ポストヒューマニズムの描き方を楽しめましたか?